十夜ヶ橋の先の、国道を外れた道に、とんかつ屋を思わせる甘味屋さんがある。
店のおやじが、よくしゃべる。
餅屋さんだったが、店を出せと皆にいわれ、このような店を構えたらしい。 「こんなとこ、人が来るのか」 と聞いたら、 うちのは、餅も氷も本物だから、遠くは岐阜から来るという。 氷は、水と粒の細かさに気を使っているから、ウチのは「あたまにこない」という。 これは、本当だった。なぜか「あたまにこない」