高知の美容室チェーン「RT」の会長さん。
※集合写真の真ん中にいる白い服着たハゲのおっさん。
1年経った今でもたまに連絡があったり、東京で会ったりする。
遍路知り合いとしては、唯一無二。
最初は怪しかったが、、、いまだに少し怪しい・・。
5回目のベテランである。すべて歩き遍路
出会ったのは、内子から44番へ向かう道中。まず怪しいと思ったのは、服装。
なぜか着物。
おかしいでしょ、だいたい。
いわゆる貧乏遍路かと思い、距離を置きたい感じの人。
それなのに、へらへら話しかけてくるので、なるべく応対しないようにしていたんだけど、歩いても歩いても追いついてくる超健脚じじい
とくかく、普通の遍路ではないことは間違いない。真似できると思わないし、したいとも思わない。
驚くべきは、荷物。
肩掛けの布袋をだけ。それ以外の荷物はナシ。
中に入っているのは納経帳を2冊のみ。
下着も着替えも雨具も食糧などの備えも、一切なし。
来ている一張羅を毎日洗うのみ。雨が降ったら傘を買う。
常人にはまねできない徹底ぶり。
3日間続けて一緒に歩き、2日間同宿だった。
出会った日も、もともと予約していた宿を強引に変更し、自分と同じ宿に予約を入れた。
もともとの宿も、ボクから携帯を奪って、勝手に電話してキャンセルする始末
もう笑うしかない(笑)
2日目は、道後温泉に泊まろうということになったが、45番から道後まで到達できず、47番八坂寺で納経の後、タクシーで道後へ
チャハルという旅館に2名1室で宿泊。
一時的にお遍路中であることを忘れてしまうそうになる。
その上、翌日。
47番八坂寺まで戻らなければならないのに、雨が降ってるし面倒だからということで
48番からスタート。
おかげで、47番から48番まで歩いてない。
ぼくにとってははじめての遍路なのに。
こんなとこに空白地帯ができてしまった。
明らかに商品と思われるキュウイをもぎ取ってしまう。
・・・東京では、それを万引きという
道後温泉本館にも、一緒に入浴。
奢ってくれた。
忘れっぽくて、世話が焼けて、強引で、自分勝手な疲れるじじいであった。
しかし、この怪しいじじいのおかげで、遍路の打ち方が変わった。
高知は13日かかったのに、愛媛は9日で終了したのはこのじじいの影響である。
・・・楽しいおっさんであった。