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岩本寺宿坊の風呂で再会。

最初は、前の日の遍路小屋。

須崎市に入る数キロ手前の遍路小屋でベテラン遍路さんと一緒になった。

これが7回目だそうで、2回目以降は、延々まわっている。
いわゆるお遍路貧乏なのかと思いきや、ザックはちゃん
とした山用のを使ってるし、それほどおかしな格好じゃないです。
それほど、話も変ではないし。

で、
野宿や宿泊まりや食事について。
その人曰く、宿泊まりをすることは別にいいと思うけど、宿の食事は、とっちゃだめだと。素泊まりにして粗食にすべきと。
お遍路やってるんだから、日常の生活水準より落とさなければ意味がない。つまり、宿の豪勢な食事は、日常よりレベルアップしてるから駄目だという説です。
痛みや、寒さや、空腹などを抱えて遍路道を歩くべき、そこから何かが見えてくる。
確かに一理ある。なるほど、そうゆうもんかと関心。
こういった話が延々続くわけだ。

かれこれ40分

正直うんざりしてきて、出発したかったけど、そうゆう話って陶酔気味だったりするから、話を切りづらい

そこへ、若いお遍路さんが通りかかる。
「しめた!」
これ幸いと、笑顔で挨拶し、若い遍路さんを小屋に引き入れた。
ベテランの御仁が若いお遍路さんに話しかけている隙に

「じゃ、そろそろ行きますんで。」

と小屋を後にした。

ナイスな作戦。

 

話が長くなっちゃったけど、そのときの、いわば生け贄になったのがこの人(笑)

で、岩本寺の風呂で再会。

ボクが
「あれぇー、どこかでお会いしませんでしたっけ?」

「あぁー、昨日の休憩のとき・・・。」

「そうだそうだ!
あの人話が長くて、あなたが来てくれて、とても助かりました(笑)(笑)(笑)」

大坂から区切りできてるらしい。
明日、四万十まで40キロ以上あるいて、夜行バスで帰るそうだ。

 

この生け贄くん、えらいハイペースウォーカーで
翌日は、後から出発したはずの生け贄くんに、あっさり追い抜かれる。ボクも歩きには自信があるつもりなのだが
彼は今日、区切りの最終日で、四万十市内の中村駅まで行くらしい。距離46キロ。

 

 

 

 

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