最初に会ったのは、七子峠(左側の人)
この日から、長い付き合いになる。
民宿たかはまや、足摺テルメでは、偶然宿が一緒で、夕食を一緒にとったりした。
宿をあわせたことは一度もないし、歩く距離や目的地も、全く相談してないし
ほとんど一緒には歩かない。
けど、7日間毎日出会った。
静岡県三島市から来た60歳
おじさんが、言うに、自分は巡礼ではないと。
歩くのが好きで、歩くことそのものを楽しんでいる。
そうゆう歩く会にも所属しているみたいで、普通の60歳ではない。
ボクは、楽しいかどうか良くわからない。と言うと。
おじさんは、これほど、贅沢で幸せな時間はないという。
自分で決めた目的地に、自分の好きに歩くことができる。
もう少しで、半分が終わりそうで、それが残念みたいだ。
何かしら縁がある。
でも、電話番号や住所を交換したわけじゃないから、どっちかが先に行ったり、会わなくなったら、それきりだ。
そうなったら寂しいから、連絡先を聞いておこうと何度も思ったけど、また明日も会える気がするから聞かなかった。
したら、松尾峠の休憩所が最後になった。
高知県と愛媛県のまさに県境で、別れて、愛媛県に入って以降一度も会うことはなかった。
連絡先を聞いてないから、もう二度と会うことがない。