33日目:68番観音寺~76番金倉寺(善根宿まんだら)
いま、愛媛県善通寺市の金倉寺そばの「善根宿まんだら」にいる。
結局、今日も終日、190センチ君と一緒。
今日は無料宿だから、寝床まで一緒。
かれは、野宿派なので、基本的に泊まる場所は別なんだが、今日はたまたま、進み具合から、76番そばの「まんだら」という遍路さん向けの無料接待宿に泊まることになった。
接待宿に泊まることについては、少し悩んだ。
今回の遍路で、節約することは全く考えていないし、次の77番のそばに行けば、ビジネスも民宿もある。
でも、歩き終わった場所や、いまの190センチ君との縁を考えて、同舟することにした。
お遍路を歩いてきて、一番感じるのは、縁の不思議さ。
ちょっとした休憩のタイミングや選択する道などで、出会う人と出会わない人がいる。
たとえ出会っても、その場所やタイミングによって、挨拶で終わるか、立ち話をするか、
一緒に歩くか、190センチ君みたいに、何日も一緒に歩いたりするか変化する。
足摺を終わって、単調で安心な遍路に飽きていた。
それゆえに、宇和島までの45キロを歩いた。
だから、次の日に内子に泊まって
内子に泊まったから、会長に出会った。
その繋がりから、いまは190センチ君と一緒に歩いている。
それに合わせるように自分の遍路のスタイルが変わって、この遍路も面白いと感じている。
たぶん、あそこで宇和島まで歩いてなければ、今でも三島のおじさんと歩いていたかもしれない。
それも悪くないけど、別の遍路の楽しみ方は、分からないままだった。
今日は、いい天気だった。
あと、3日か4日だ。
68番神恵院
69番観音寺
山門
ここは、
68番神恵院と69番観音寺が同居しているのだ。
神恵院だか、観音寺の本堂か大師堂・・・。
つい数時間前のことだが、その後もいくつも寺を周ったため、既によく覚えていない。
というか、お遍路を歩いてるうちに、寺から興味が薄れてしまっている。
でも、実は、香川の寺は変わってて面白いのだ。
終わりごろに後悔した・・・。
本日は、快晴。
そのうえ、ここ数日で、ずいぶん涼しくなったので、歩くのも快適。
この時期の遍路は最高です。
足は、腫れぼったくて、痛いままだけど・・・。
70番 本山寺山門
五重塔もあって、敷地もそれなりに広くて立派なお寺なのだが、
くもの巣があちこちに張り巡らされているし、
山門には、無造作に木材が置いてあるし、手入れが行き届いていない。
せっかくのいい寺なのに、もったいない。
ほんとによく見かけるコスモス畑。
本番讃岐に来たのだから、うどんを食さなければと、
近所の方に、うどん屋さんの場所を聞くと、次の寺へ行く途中にあるという。
11時開店で、5分前に到着した。
店内は、結構広くて、おでんとオムスビ皿がある。
おでんが気になって。
豆腐と練り物をチョイス
豆腐は、新感覚
練り物も、美味しかった。
冷やしうどんを注文
途中まで食べちゃってから、撮影を思い出した。
うんまい。
麺のこし、ダシ
感動のうまさでした。
お遍路中、ナンバー1
71番 弥谷寺山門
今日は、77番まで打ちたかったのに、76番で終わってしまったのは、この寺のせい。
計算外だった長い石段
山門を越えて、石段
また石段
また石段だったりする・・・。
遍路地図だけでは読めない場所があるんです。
山門から本堂まで、何メートルかは書いてないから。。。
72番へ向かう。
背中と足が重い・・・。
キレイなミドリ
池に、まあるい浮き輪みたいなのが浮かんでいて
なんだろーと思っていたら。
ゴルフの打ちっぱなしだった。
へーへーへー。
池に打つ。
72番 曼荼羅寺山門
この72番と73番の間に、うどんの麺を販売している店があるのだが、
190センチ君がテレビで見たとかで知っていた。
という偉いお店。
中は、お店というか、事務所・・・。
「なかなか不思議なお店ですねぇ(笑)」と聞くと
店のおねーさんが、
「そ~なの、かご入り娘までいるしねぇ~。」
「えっ!?」
下を見ると、確かにいた。
まさしく、かご入り娘である。
おねーさんにざぶとん一枚!
食い終わってから、撮影を思い出す。
茹でたうどんに、濃縮ダシの袋の汁をそのまま入れて、絡ませて食べる。
こちらも美味。
その上、ただ。
73番 出釈迦寺
の撮影を忘れる。。。
てか、うどんに気を取られ、うどん屋にカメラを置いたままにしてしまったのだ。
撮影してない寺は、初めて。
73番のことは、早く忘れることにする。
74番 甲山寺 門
74番 甲山寺本堂
75番 善通寺山門
この善通寺は、めちゃくちゃ広くて、
どこに何があるのか、さっぱり分からん。
長野の善光寺みたいな寺なんだと思われる。
75番 善通寺
左が本堂で、右が五重塔
75番 善通寺
大師堂のお堂の中
次の76番へ向かうと、夕暮れ時になってしまった。
ホントは、もう一個先まで行きたかったが、断念。
76番 金倉寺山門
76番 金倉寺本堂
無料宿泊接待宿
まんだら。
ボクの今日の宿 まんだら。
外観
お金を払わない宿に泊まるのは、今日が始めて。
ほんの少しだけ、こうゆう所があるみたいです。
洗濯機、ポット、電子レンジ、冷蔵庫まである。
善根宿 まんだら
建物:
部屋:
風呂:なし
洗濯:洗濯機あり(無料)、乾燥機なし
食事(夕):なし
食事(朝):なし
対応:基本なし(奥におじさんがいる)
料金:無料
部屋も、この広さで、布団もある。
寝るには、十分な宿である。
ルールがある
連泊してはいけない。
飲酒してはいけない。
消灯は、10時とか
トイレが臭いのが、ちょっと・・・。
まー、贅沢というものなのだろう。
ボランティアで、こういった場所を提供してるのだから、素晴らしい。
野宿組みにとっては、天国のような場所