22日目:39番延光寺~40番観自在寺(山代屋旅館)

愛媛県、突入です。
やっと終わった高知県。長かったあ。
でも、愛媛も長いんだ・・・。

表紙は、以前も出てきた三島のおじさん。
このおじさんとは、かれこれ一週間ぐらい、毎日会う。
歩き遍路も、この辺まで来ると、みな結構歩ける人ばかりだ。
ペースもそれなりだし、休憩も少ない。コースもいくつかの選択がある、泊まっている宿も、ほとんど違うし。
だから、何かしら縁があるんだろう。
何キロか一緒に歩いたり休憩したり、宿が同じなら同じ席で食事したりする。
でも、電話番号や住所を交換したわけじゃないから、どっちかが先に行ったり、会わなくなったら、それきりだ。そうなったら寂しいから、連絡先を聞いておこうと何度も思ったけど、また明日も会える気がするから、聞かない。

ボクはいま、愛媛県愛南町の山代屋旅館にいます。
今日も、30キロぐらい。
晴れたり曇ったりのお遍路日和。
前もって宿を決めて安全に歩くのも飽きてきたから、少し無理してペースを上げてみようかと悩んでる。
遍路に慣れたせいか、始めた頃の新鮮さや、辛かった思い出が薄くなり、いろんな意味で飽きてきた気がする。

足摺を越える頃に、そうやってやめていく人が結構いるらしい。
こんなとこまで来たのに、いまさら、と思ってたけど。
いまは、すごく分かる。


鶴の家旅館を、7時に出発
3キロぐらい戻る感じの行程を組んでしまったことに後悔。
昨日、宿から、3.5キロ先の寺に行って、また3.5キロ戻ってきたんだから、その6キロ先に行けたんだと、後から思った。。。

足し算と引き算ができなかった。


 

 

川辺のススキ

そろそろ、高知の景色も見納めだ。

 

 

りっぱな川が多かった高知


宿毛市に入る。
観光地図みたいな看板があって、いろいろ見てみたけど。
ぴんと来るものは、ひとつもなかった・・・。
もっと勉強してくるんだった。

醤油屋さん

キッコーマン醤油だと思ったら、
キッコーマルキ醤油だった。
ので、一応撮影してみた。
たいした意味はない。


 

ローソンだ。
久しぶりに見た。
高知は、スリーエフばっかりだったので、スリーエフしかないのかと思ってた。

ランチを購入。
店員のおねーさんと少し会話した。
自分より、年下の女性を会話をしたのは、久しぶりだったので、少し満足。

宿毛市からは、国道を出て、松尾峠を目指す。


 

高知県最後の町、宿毛市
さようなら、高知県。

人が住んでる町があった。
まだ高知県。


 

松尾峠の手前までは、すごくいい道。
平坦で、土が枯れ葉に覆われている。

石も少ない、トレッキング好きには、快感の道。

まだ、農村がある
まだまだ高知県

不思議な看板?を発見。

土佐の牛らしい。
「休まんか」と書いてあるし、せっかくだから行ってみた。


 

コレが褐牛アカウシ)らしい。
 

全部で、4頭いて、大人2、子供2

こいつらは、子供。

結構大きい。
読者にも、このサイズを知ってもらおうと、いつものをやろうとしたけど、、、


 

こいつら、ボクの大事なセブンスターを喰おうとするので、途中で断念。


 

少し行くと、また農村があった。
これ、なんだろ。


結構、キレイな花が咲いてる。
こんなとこで、観賞用の花を栽培してるってことはないよなー。

運良く、農作業中のおじさんを発見し、聞いてみる。


 

向こうの畑にもあったんですけど。
コレ、なんですかねー。

おくらだよ「おくら」。

おっと、よく見れば、オクラがついてる。
そういえば、実家でもお袋が栽培してたし、収穫もしたっけ。
でも、キレイな花がつくことをしらなかった。
おじさん曰く、昔、日本に入ってきたときは観賞用だったとか。おじさん博学。

 

あんまり大きくなると、美味しくないから、大きくならないうちに、毎日収穫しなければならないらしい。
6月から、10月まで毎日だそうだ。

で、もっと若いのだと、生でも食べれると。
それで、若いのを一個もいでくれて、ボクにくれた。

ボクは、オクラがあんまり好きではない、その上、生だ。
しかし、ここで食べないわけにも行かず・・・。


 

うん、結構普通に食べれる。
悪くない。

ウチのは、消毒もしてないから、洗わなくても食えると。

残りの下のほうは、微妙、青臭かった・・・。


 

 

 ここからが長かった。

知りたいことは聞いたので、撤収したかったのだが、息子の話が始まってしまった。
東京で、学校の先生をしているらしい。
なんとか大学を出たとか・・・。
延々と続く。。。

少し、話題を変え、みかんの大きいの何なのか聞いてみる。
ボンタンだそうだ。
ほー。
そんで、このボンタンにしても、オクラにしても、そばに水田があるから、水が潤っている。ウチのは特別うまいらしい、
で、息子からも、送ってくれといわれ、よく送っていると、
また、息子の話に戻ってしまう・・・。

収穫の最中にボクに呼ばれ、いろいろ話してくれて
本当にありがとう、おじさん

 

 これが、ぼんたんだ。
収穫は、まだまだだ。

 

 これは、天然のどんぐりだ。

とくに関係はない。

 

 この後の峠道は、きつかった。
標高は300mしかないのに、途中からぐぅんと上がる。

松尾峠、到着。

木で覆われていて、期待した景色は、望めなかった。

ここから、愛媛県。

いっせーのぉ、
えっひめぇーーー。


ひとりあいのり風。

峠からの下りは、快適
ヒノキ林あり。

うらじろの道あり。
 

しばらく行くと、また農村に出たので。
ランチにする

ベンチがないので、田んぼの真ん中のあぜ道にセット

ローソンで購入した助六。

ランチ後、300mぐらい歩いたら、道しるべがあったんだけど、

なぜかぼやけて見えない。
メガネをかけてないことに気づく。

バッグを探しても、ない。
ランチのときだ。

ランチ場所まで戻ったらあった。
よかったあ。

もし、2,3キロ行ってからなら、つらかった。
 

愛媛県最初の町は、旧一本松町(現在は愛南町

道しるべどおりに進むと、

距離の長い山間の旧道の方へ、勝手に誘導されてしまった。
その上、道が分かりづらい。

カーブが連続する山間の旧道では、遍路用のの山道を入ったり出たりする、

そのうち方向感覚が無くなり、500mも、道しるべがないと、不安で不安で仕方ない。

遍路地図とも、一致しない。
運良く抜けたけど、この道、結構ヤバい。

町に出る、ほっと一息

ほんとコスモス畑が多くて、目を和ませてくれる。
なんてね。

僧都川ぞいの土手を歩く。

ちょうど、土手の伐採をしていて、歩きやすくなってた。
ここも、遍路地図と道しるべが一致しない
遍路地図では、土手を延々歩くようにはなっていない。

愛媛不安だ。

40番 観自在寺山門

正面奥が、本堂

愛媛県愛南町 山代屋旅館

建物:古い
部屋:普通
風呂:家族風呂だが大きめ
浴衣あり、タオルあり
洗濯:宿の人が乾燥までしてくれる
食事(夕):きびなごの刺身、鯛の煮付け、エビフライ
なかなか美味しい
食事(朝):
対応:普通
料金:6,800円とちょっと高め

洗濯をしてくれるおばあちゃんが、少し無愛想なのが少し気になる。