29日目:53番円明寺~58番仙遊寺(仙遊寺宿坊)

いま、ボクは、愛媛県今治市の58番仙遊寺宿坊にいます。

今日は、歩いた。。。
48キロ歩いた計算になる。
その上、寺を4箇所打っている。
これまでで、最長距離
朝6時に宿を出発して、仙遊寺宿坊に着いた17時まで歩き通し。
その間、会話を交わしたのは、このおじさんぐらい。

最初は、今治までのつもりだった。それでも、40キロ近くある。
1時頃、今治のビジネスを予約したのに
10分後ぐらいに、急に気が変わって、58番まで行くことにして、ビジネスをキャンセルした。
そんで、仙遊寺の宿坊を予約。辿り着ける自信があった。


遍路に慣れてからは、無理な距離を歩いてないのだ。40キロを超えると翌日に響くし。
それに、
焦って先に進もうとすると、お経や礼や線香をあげることが、
雑になる周りの人間と挨拶以上の会話をしようと心がけない。
ストーリーがない分、ブログもつまらなくなってきた(笑)
だから、めいっぱい歩くのが正しいとも思わない。
分からん。

今日は、限りなく1人。
寂しいけど、気楽な歩きだった。
歩きながら、寂しいと気楽は同義語かもしれないと考えた。

人に気を使わないのは、楽。
気を使わない分、寂しい。

人と一緒だと、気を使う。
気を使う分、気が紛れて寂しくない。

ということは、人と一緒にいるということは、気を使うことであり、それがいいのか。

なぞと、問答をしていた。
意味が分からん。


 

昨日の宿、リゾートインまあめいど

朝食が7時からと言われ、キャンセルし、6時に出発。
靴に、丸めた新聞紙を入れてもらっていた。
気が利く宿でした。

 

宿は、海のそばだった。
そういえば、昨日波の音が聞こえてた。

まだ暗い海

 

歩き始めて、10分ぐらいしたら
が振り出しやがった。

いつも、これだ。

はじめから振ってれば、その準備をして出発できるのに・・・。

 

歩き始めて20分後、今治まで39キロの標識

前は、とてつもない距離だと思っていたけど
いまは、そうでもない距離。

 

 室戸を思い出させるような道。

雨が本降りになったので、途中ザックを開け、
傘を取り出し、ザックカバーをセット

 

霞んで見えるのは、島かな。

そういや、ここは瀬戸内?
高知に比べ、波が穏やかてか、ほとんどない。

感慨深いものがある。

 

 途中サークルKで、朝食を購入

 

そばに、堤防を発見したので
そこまで行って、朝食をセット。

出島がある。
実家ある下田の須崎みたいだ。

 

今日の朝食

カレーパン
アップルパイ
フライドチキン
牛乳500ml
 

 

途中、国道196号を逸れ、近道の峠を越える。

峠といっても、ほとんど舗装道路。

この頂上付近で、あのおじさんを発掘した。
 

 

あのおじさんと別れてから、少し行くと、
沿道のゴミを拾っているカッパを着た人が、いきなりお接待してくれた。

 

 いきなりだったし、好きな分野のものだったので
とても、嬉しくて、何度もお礼を言った。

別に、龍角散のど飴(開封済み)と比べているわけでは、断じてない。

 

峠を降りたのは、9:15

浅海の街で、明らかなる床屋を発見する。
こんな田舎で、床屋なんてそう何件もないと思われ、これほど強調する必要性が感じられない。

 

 穏やかな瀬戸内?の海

 

 今治まで、22キロ

先に進んでいることを実感

がんばれオレ。

 

 道。

こちら側には、歩道がほとんど無くトラックに轢かれそうになるが、向こう側にはちゃんとした歩道ある。

しかし、道の先を見ると、微妙ににカーブしてる。

疲れてくると、こういった場合、インを選択する体になっている。

 

「ぶじカエル」お接待処

いまいち、意味が分からなかった。
 

 

 これがその「ぶじカエル」くんらしい。

菊間陶芸同好会とある。

ご苦労様です。

 



これ、分かりますか。
歩道なんですけど、家の入り口などには、段差があるんです。
 

 

で、これが連続してる場合、
このちょっとした上り下りが続くのが辛いんです。
遍路さんは、みんな言ってました。

それで、歩道があるにも関わらず、白線のほうを歩いちゃいます。

遍路やる前は、こんなの気にしたこと一回も無いのに。

 

 気がつくと、青空

 

 今治まで、16キロ

 

 足がしんどくなって、休憩。

靴紐の締め方ひとつ間違うと、結構大変なことになったりします。
たぶん、さっき強く締めすぎたせい。
なので、いったん脱いで、履きなおすようにしてます。
 

 

足のことで、もうひとつになっていること。

いつのまにか、が開いちゃって
日増しに育ってます
近いうちに、かかとが丸出しになりそうで。

靴とインソール、そして靴下の関係
はとてもデリケートなんす。
最後まで持たすしかない。

 

12:30

今治まで11キロ
54番まで、5キロぐらいだったかな。

この辺で、目標地点を変更した。

今治は、

タオル造船のまち

だった。

とてもスケールの違う組み合わせだ。

 

 54番 延命寺山門

13:37

 

 54番 延命寺

 

 55番 南光坊山門

 55番 南光坊

 

 遍路道にしては珍しく、大きな駅を通る。

今治駅
せっかくだから撮影してみた。

 

56番 泰山寺(山門なし)

15:30

この辺はもう、時計を見ながら、ぜいぜい言って歩く

 

 56番 泰山寺

 

 小学生の下校時刻
ガキがいっぱいいた。

呼び止めて
「すまいる!」

なんで、子供はカメラ向けると嬉しがるんだろう。

 

時刻は、16時をまわり、夕焼けモードに入りつつある。

 

 57番 栄福寺(山門なし)

16:16
 

 

 57番 栄福寺

お経を唱えてるのは、190センチ君だった。
追いついた。
彼は昨日、鎌大師という12キロ先の寺に通夜堂に泊まったらしい、

「通夜堂」とは、にある遍路の野宿場所
本来の意味はしらない・・・。

あの暗闇の雨の中、あそこから12キロも進んだ野宿君に乾杯。

 

また少し日が落ちている。

納経所の人には、どうあがいても、45分かかると言われた。
出発したのが4時半なので、あと30分しかない。
別に宿坊に泊まるから、明日でもいいと思ったけど、一旦目標としたことには、到達したいもんだ。

 

 2.5キロなんだけど、途中は峠道

なるほど。

 

58番 仙遊寺山門

16:55

途中、道を間違えたがなんとか到着♪
喜びもつかの間、本堂は、まだ先だった。

 

こんなのを延々登るのだ。

もう、ぜいぜいどころではない。
汗もだくだく、全身の毛穴から噴出している。

 

ジャスト17:00

ま、間に合った・・・。

 先に納経を済ませようと、納経所へ行くと

坊主が「先にお経を済ませてください。」ともっともなことを言う。

確かにそうだが、えらそうに言われるとムカつく

 

 仙遊寺宿坊の部屋

まだ、新しい建物で、部屋もキレイ。
食事も、精進料理で有名だそうで。
風呂も、温泉でお湯がぬるぬる

建物:新しい
部屋:キレイ
風呂:温泉、浴場が2つあるが、今日みたいに宿泊客が少ない日は、ひとつしか使用していない。
浴衣なし(有料あり)、タオルなし
布団:
洗濯:全自動と2層式が1台づつしかない。
食事(夕):精進料理、それなり。
食事(朝):7:00からなので遅い。
対応:旅館の女将みたいな丁寧な人がいる。
料金:忘れた・・・。