24日目:41番龍光寺~43番明石寺(松屋旅館)

今日は、歩いた距離も短いし、人と話しをした回数もすくないので、ネタが無い。
前にも話したツアーバスの話しを。
41番龍光寺で、納経に15分ぐらい待たされることとなった。
本堂でお経を読む前から、その予感はあった。
今日は日曜日。
遠くで、バスが到着したような音がする。本堂でお経を唱えながら、振り向くと、ガイドさんが納経帳の詰まったバッグを抱え、走りながら納経所へ行くのが見えた。
寺に到着したときに前もって行こうとしたけど、そのときもすでに何人か待っていたので、後にしようと思ったのがいけなかった。
いったん、お経を中断して納経所へ行こうか迷ったぐらいだ。

納経所では、長い行列ができていた。
ツアーバス全員分、棚に何十冊も置いたガイドが、周りの個人やほかのガイドから、非難の目を浴びながら、立っていた。
はじめは、いらいらした。なんでこんなに持ってんだ、こいつ。
しかし、この人は、それが仕事だ。
ツアーのスケジュールもある。
気楽なひとり旅の人間が、それをとやかく言うのはおかしい。

自分の番が来た。おばあちゃんだった。
ボクの納経帳に一礼してくれた。それから、ゆっくりとした動作で、一筆一筆書いていく。
行列ができているのにだ。
その所作に感動した。
これを学ばねばならん。

いま、愛媛県西予市宇和町にいます。
宿は、明石寺そばの松屋旅館。古い立派な建物。
この辺は、古い町並みを残し、ちょっとした観光スポットにしているみたい。人はほとんど居ないけど。。。

今日は、20キロしか歩いていない。
宿の都合の問題もあったけど、昨日の無理がたたっている。
40キロを超える距離を歩くのは、よくない。
数名の歩き遍路さんに出会ったけど、ほとんど初顔だった。


 

6:40 クアライフ宇和島 出発

昨日は暗かったので、ホテルの外観をちゃんと観た。

 

 今日も40キロ歩いて、大洲まで行くか
半分の20キロで、43番のそばにするか考え中

少し歩くと、ふくらはぎが張っていることが分かり、

昨日のダメージを実感する

 

 三間町

見事な田園風景
刈り取り後だけど。

 

 8時、41番龍光寺到着
山門はないみたい。
 

  

 42番へ向かう途中に突然広がるコスモス畑

 

足も痛い。ペースが遅いのは明らか。
さっきの納経所で、待たされた。
ここにコスモス畑がある。

以上の理由から、40キロ断念。

そばの自販機でコーラを買い、コスモスを観賞することに決めた。

42番 佛木寺山門

41番からは、2.6キロ。
短い距離の寺は、思い出が薄くなる。
でも、古い歴史ある山門だ。

 

さっきの団体さんと思われる人たちが、お経を終えて帰るところだった。
これで、落ち着いてお経が読める

 

43番へは、峠越えとなる。
歯長峠という変わった名前。
石畳を進むと、遍路さんが見える。
とてもゆっくりな足取り。
ぽっちゃりしてるし、きつそうだ。

少し前に若い男性が追い抜いていったという。
ボクも、さっき一緒に少し歩いた人だ。

追いかけてみようと思い先を行く

 

 距離は短いけど、結構しんどい

 

 200mの急登

鎖場って感じじゃないけど、一部鎖が張ってあった。
相当な急坂
 

 

歯長峠到着

上りも下りも30分てとこだ。

 

下りの途中、おばちゃん方にであう。

一人の方が、ひざが痛くて、バンテリンを塗っていた。
バンテリンって、そんな即効性があるのか。

ちなみに、ボクが今日始めて会った歩き遍路らしい。
すると、あの若者はどこに行ったのか。

ぽっちゃりさんを追い抜いていって
おばちゃん方には、会っていない。

不思議だ。
遍路歩いてると、たまにこうゆうことがある。
 

この後、43番までは、公道だ。

今日もよく晴れている。

暑い。
タオルが汗で水浸しだ。

 

途中、どんぶり館という、道の駅みたいな場所でランチ
カツどんを食べる。
肉のスジが多くて、噛み切れない感じ。
明らかな、失敗。

 

 宇和町に入り、宿を探す。

りっぱな建物だ。やっぱ、旅館だな

よく見ると、ビジネスホテル松屋と書いてあった。

 

 こっちだった。

でも、これは裏らしい。

 

 こっちが表だった。

宇和町 松屋旅館

この建物以外にも、ビジネスホテル2件を経営してる。
4時には沸くからと、4時に風呂に入ったら、水だった。水はいいすぎ、温度の低い温水プールぐらいかな。
風呂から、宿の人を呼び、状況確認を依頼
ボイラーに問題があるらしい、現在調査中だ。
結局シャワーだけ浴びて上がった。

ここを選んだ理由がなくなってしまった。

建物:古い
部屋:普通、落ち着いている。
風呂:ボイラー調査中
浴衣あり、タオルあり
洗濯:コインランドリーだが、洗濯代はお接待
珍しく洗剤が有料、乾燥機は1台。100円
食事(夕):微妙
食事(朝):
対応:とても、いいです。
料金:8,000円

風呂は、夕食後の19時ごろには入れるみたいでよかった。

 

 問題の大浴場

 

宇和町は、古い町並みを残しているらしい。
高山みたいなものだ。
しかし、観光客はいない、今日は日曜。

 

いったん宿に荷物を置き、明石寺に向かう。

すぐ近くかと思いきや、小山を一山越える道。
いい道だけど。
予想外だと、いやな道。

 

 43番 明石寺山門

この寺は、かなりいい。

 

 木の位置や、バランス。
すごくいいです。

 

夕食

やっぱり、食事は民宿に限る。
質、量ともに、微妙
しかし、よくよく考えてみると、一応大浴場のある旅館

1名8000円で泊まれるわけだから、破格か。

 

串かつとスパゲティの皿には驚いた。
旅館で、こうゆう皿が出てきたのは初めてかもしれない。

微妙だ。

食事中、北海道59歳童顔のおじさんが来た。
びっくり。つらいつらいと言っていたわりに、昨日はボクと同じで、宇和島まで来ていたらしい。
なんだかんだ、このおじさんとは長い。たまにしか会わないけど・・・。

知ってる顔があって、嬉しい。