30日目:58番仙遊寺~61番香園寺(香園寺宿坊)

さっき、やっとたどり着いたんです。夜の8時半
ここは、愛媛県西条市

43キロ。
1日の移動距離としては、昨日より少ないんですが、

60番の横峰寺は、標高745mにある山寺なんです。
んで、寺には宿坊が無いので、登ったら降りてこないとならない。

出発したのがいつもより遅い7時40分。
6キロ先の59番を打ったのが9時。
その後、歩きがのっていないことが分かり、ぶらぶら休憩混じりで歩いて

20キロ先の登り始めに着いたとき、14時。
どう計算しても、暗くなる前に人里へ下りることは難しいだろうと・・・。
0mから、標高745mへ約8キロ登る。
頑張って、2時間半・・・16:30
お経と納経に20分・・・16:50
下って、人里までたどり着くのに10キロ。
頑張って、2時間・・・18:50
街中でも、18時を過ぎると真っ暗なので、山中は、17時半で暗闇のはず。

ひとしきり考えた。
でも、もっと頑張れば、もしかしたら、何とかなるかもしれない。
と、無理を承知で登り始めてしまった。
数日前のボクなら、考えられない思考。

なんとか、なりました♪


仙遊寺宿坊の外観

新しくて、ちょっと豪華な宿坊だった。
朝食は美味しかったけど、精進料理歩き遍路向きではないかも、すぐお腹が減った。

あと、住職の話が長くて、出発したのは7:40


59番 国分寺へ向かう。

天候は曇りのお遍路日和


歩き始めて、1時間でお腹が減った。
やむを得ず、サークルKで買い物

スパイシーカレーパン
アップルパイ
※ここまでは、昨日と全く一緒
ストロベリーヨーグルトジュース

時間がもったいないから、歩きながら食べる


59番 国分寺(山門なし)

9時到着


59番 国分寺本堂


国道156号線に入る。

ネーミングが気に入った。


遍路地図どおりに歩いたら、高速道路沿いの意味無くアップダウンを繰り返すへんな道。

結構歩くのが大変で、汗だくになって、いらいらする。
少し行くと、元の国道にすぐ出れる道があり、遍路地図はなんでこんな道を選択しているのか
と、
頭にきたので、遍路道を逸れ、別の道を進むことにした。


さっきの国道に戻って、歩く。
この時点で、体のキレがよくないことがわかる。

すぐ疲れる。肩が痛い。
1時間もしないうちに、休憩したくなる。


国道沿いに、果物屋さんを発見す。

梨が食べたい。


1個で売ってないか聞いたら、1個50円の梨があると。

どう考えても、売れ残りの美味しくない梨だ。
安い梨ではなく、一個売りの梨と言ったわけだが。
仕方が無いので、買って食べる。

案の定、ぱさぱさして美味しくない。
道路にへたり込んで、今日について考える。

60番まで行って、帰ってくるのは、やはり無理だ。
ぼんやり歩くことにする。


遍路地図にある道ではないが、そっちの方向に進む道を勝手に選択しながら歩く。
もう、どうでもいいや。


遍路道に戻ってすぐ、へんな休憩所を発見。

お遍路さんお接待所とあるが、どう見ても普通の一軒屋だ。

ちょうど休憩したかったけど、入りづらいので、外のベンチで一服。
でも、流れ的には、入るべきかと思い、ピンポンを押す


トイレに行きたかったので、その旨を伝えると、だんなさんらしき人が出てきて、
お昼まだでしょ!

まだですが・・・。

2分後、ハヤシライスが運ばれてくる。

それほど、お腹が減っていたわけではないが完食。
てか、死んでも残せないでしょ。


なぜ、こんなことを?と聞くと

おばちゃん(80歳だそうだ)が、もうやることもないし、暇だから。
それに、ご飯作ってもあまるし。

だそうだ。

別にお遍路に特別興味があるわけではなさそうだ。
ボランティアというより、暇つぶしみたいな雰囲気。

ここで、横峰寺のことを聞くと。
まだ、12:30でしょ。
「いけるいける」とおばちゃん。

嘘だ、絶対知らない。
ここはまだ、17キロ手前地点だ。ここからこの時間で横峰寺に行く奴なんか、そうそういる訳ない。

そうそう、あと
お接待所といいながら、トイレ以外、玄関から先へは、行かないように言われた。
だから、ハヤシライスも、玄関の床で食べる。不思議なシステム。

ありがとうございました、ハヤシライス。
そしてボクは、横峰寺で辛い目に会いました。


また、歩き出す。
すると、ハヤシライス効果か、調子が上がってきた。

でも、あの先に見える山に登るのかと思うと、すこし緊張する。


今度はスナックだが

また天使だ。


目的のが近づいてくる。

まだ、考え中


14:00

考えた挙句、進むことに。
無理だと思っているが、昨日までの勢いで、なんとかなりそうな気もするし、

遍路とは本来こうゆう物かもしれないと思う。

最悪、自転車のライトを持ってるからなんとかなる。


平地並みのハイピッチで、アスファルトの登りを進む。

足は順調だ。


何も無いところなのに

山道との分岐で、2台の車が止まっていた。

3人のおばちゃんと会話


ここに湧き水が出ていた。

地元の人が、この湧き水を汲みにくるらしい。

確かにうまかった。


15:17

横峰寺へ向け、山道へ。

おばちゃんたちに励まされ、スタート
目標16:00

こんな道や


こんな道

さっきの公道の標高が300m
残りの標高差445mを一気に登る訳で、かなりキツイ。


15:56

あと600m
涼しいのに、汗だく。びっしょり。
頑張れ、オレ


突然、上のほうから声がすると思ったら
この二人。

こんな時間に降りてくる人がいるとは・・・。
広い場所があるかと聞かれ、2キロ下れば、公道に出れるし、小屋があることを教える。


バルセロナから来た外人と

かなり可愛い日本人の女子だ!

もっと話したかったけど、オレには時間が無い。
てか、こんなとこで、写真撮ってる暇があるのか。

「おらー!」
といって、別れる


60番 横峰寺山門

とーちゃく。


60番 横峰寺本堂

16:12
さっさと、お経と納経を済ませる。


出発、と思って、ザックを開けて、自転車のランプを探す。

「ない・・・。」
「自転車のランプがない、冷や汗が出る・・・。」

ふと顔を上げると、あそこで、お経を上げてるのは
190センチ君だ。
たしかあいつは、ヘッドランプを持ってる。

神に見えた!


ヘッドランプ君、いや間違えた、190センチ君の所作を待って、下山へ。

もう17時。
もう少しで、日が暮れる。


見えるうちに、下れるだけ下ろうと、走る。

たまにずっこけるが、この際、やむをえない。


17:30頃から暗くなり始め、

あっという間に、あたりは真っ暗。


190センチ君のヘッドランプと、ボクは携帯を下へ向けながら、

恐る恐る歩く。

結構歩けど、けど、かなり緊張してる。


18:10

標識も、明かりがないと全く見えない。

撮影してみたが、方向しかあってないので、

距離感がめちゃくちゃ・・・。

でも、もう少しで、公道に出るはず。


18:45

公道にでた。
暗くても、公道なら歩ける。

ほっとした。


19:15

町の明かりが見える。

やたっ!
俺たちは、下界にたどり着いたんだ。


国道沿いにお店を発見。

お腹もぺこぺこ。

ボクは、カツカレー
190センチ君は、ハンバーグ定食。

ほっとして、コーヒーまで飲んだ。

しかし、宿は未定だった・・


喫茶店から61番の宿坊に電話。
宿坊の人も、びっくりしてたけど、泊めてくれた。

宿に着いたのは、20:30
お風呂にも入れた。

疲れたというより、緊張した。
もう、こんな無理はしない。
と、心に決めた。

たぶん。