34日目:76番金倉寺~83番一宮寺(天然温泉きらら)

香川県高松市の83番一宮寺のそば、天然温泉きららという
日帰り温泉の宿泊棟にいます。

朝6時過ぎ、「まんだら」を出発して
今日の宿に着いたのは、午後8時過ぎ。
食事して、風呂に入って、
やっと、このブログを書き出してます。
もう眠いし・・・。

昨日風呂無しだったので、今日は、でかい風呂にゆっくり浸かりたくて、ここまで来てしまった。
万歩計は、6万8千を超え、お遍路最大歩数。
50キロ近いんだろうと思われる。
涅槃の道場と言われる香川で、悟りを開くどころか、ぎりぎりウォーキング。
ここ最近で、一番ツライ。足首や膝まで痛い。
別に、急ぐ必要も無いのに、なんで、14時間も歩かないといけないのか、よく分からない。
けど、こうゆう歩き方も、今日で本当に最後だ。

190センチ君とは、31日目から今日まで、4日間ずっと一緒に歩いた。

丸1日以上一緒に歩いたのは、会長と190センチ君だけだ。
それまでは、一緒に歩いても、10キロ20キロぐらいだった。
二人とも、ペースが合うからだという理由も大きいけど。
遍路でずっと一緒に歩くのは、違うと思っていたから、いままで、誰かと一緒に歩く機会は少なかった。

違うな。

同じペースで歩く人がいなかったし
ずっと一緒にあるこうという意思を持った人がいなかったんだ。
だから、ボクの意識の問題ではなく、そうゆう人と出会ったから、こうゆう流れになった。

でも、もう最後なので、明日以降、別々に歩くことにした。
それで、88番で乾杯しようと云って別れた。

あと2日

88番まで打ってから、そのままもう一周しようとする人の気持ちが、今は分かる気がする。
ここにいるのが楽しいとか、帰りたくないとかではなくて、このままで終わってしまっていいのか、と思うからかな。
 


6:15、無料宿泊所まんだらを出発

今日も一日、190センチ君と一緒

 77番 道隆寺山門

ほんとは、昨日のうちに打っておきたかった。
そうすれば、丸亀に泊まれたのに。

 

丸亀の町並み

丸亀って、高校野球の丸亀商業ぐらいしか知らなかったんだけど、結構都会。

てか、香川県は、他の県に比べて都会に見える。
知らなかった・・・。
歩いてると、細かいことに気づくのでよく分かるのだ。

 

 丸亀城

城が見たくて、寄り道してみた。

 

城郭は立派なんだけど、張りぼてみたいにちょこんと乗っている天守閣が妙に貧相で、残念。

 

城壁とかは、ちゃんとしてる。

時間が無いので、外から眺めるだけだったけど、久しぶりに観光した。
早足で、次の寺に向かっている190センチ君を追いかける。

 

 78番 郷照寺到着・・・

と思いきや
近所のおじさんが、後ろから。

「そこじゃないよ。もうちょっと、先だよ!」

なるほど、寺の名前が違うような気がしてたんだよね。

あぶないあぶない。
ありがとう、おじさん。

 

 78番 郷照寺

 

次の寺へ向かう途中

おじいさんからお接待

こうゆうのいっぱいもらった。
ボクのザックには、既に3つぐらい付いてるんだ。

 

 

坂出商店街を抜ける。

ここも危険だ。
開いてる店は、1/4

 

 79番 高照院

 

 久しぶりに電車を撮影。

すごい、線路が2本通ってる。
香川は都会の証拠。

夜、踏み切りで引っかかっときなんて、2線分の矢印が出てた。
だいたい、お遍路で踏み切りに引っかかったのが初めてのこと。
別に、お四国田舎だと馬鹿にしているんではないのだが。

 

今日は、晴れたり曇ったりのお遍路日和

涼しくなってきたので、歩いてないと少し寒い。
でも、歩いてないときが、ほとんどないので平気

ついに、高松市に突入

 

 ランチは、やっぱりうどんだ。

これは、かけうどん。
注文するときに、「あたためますか?」と聞かれる。
デフォルトのかけうどんは、冷たいうどんらしい。
麺にこしはあるが、だし汁が薄い。
この店では、帰り際には、出口付近にある流しで皿を洗い流すのが流儀だった。

その後、190センチ君と、うどんやのメニューとルールについて話し合ったが、いまだよくわからない讃岐ルール。
同じ香川でも、町によって違うのではないか・・・。
常に歩いて次の次の次の町に行くので、いつまでたっても慣れないし、慣れないまま終わると思われる。

 

 80番 国分寺山門

国分寺は、3回目か4回目。
88霊場は、同じ名前の寺も結構あるのだ。

ついに80番台突入

 

参考までに。
すべての寺でこれらのお遍路グッズを販売してるわけではない。大きい寺では、結構ある。

これは、金剛杖

ボクは、持ってない。

 

 輪袈裟

ボクは、持ってない。

 

白衣(びゃくえ)

持ってるけど、比較的ザックの中にある。
最近、肌寒いので着ている。

本来そうゆうものではなく、常に着るべし。

 

 納経帳

もちろん、持っている。
結構高いし、重い。

2,500円~4,000円ぐらいか

この納経帳と掛け軸バージョンがある。
このノートや掛け軸に、各寺で、筆のサインみたいなのと、ハンコをぺたぺた押してもらう。

これを「納経する」という。
一般的な納経帳の場合、300円
掛け軸の場合、500円
白衣にハンコだけ押してもらうのもある。納経とは云わないけど、これが200円

だから、300円×88寺=26,400円
は、最低かかるわけだ。

これが、つもり積もって、新しい本堂が建ったりする。
寺にしてみれば、歩き遍路を大事にすると云いながらも、本音を言えば、ツアーバスで来る団体さんの方が大事だろう。

 

81番82番は、ちょっとした山の上。

なので、ここからは、山登り。

この190センチ君は、登りと下りは速いのだ。
悔しいが、足の長さの差が大きいと思われる。

 

 眼下に見えるのは、国分寺町

 

 偶然、説明看板と同じ写真が撮れたみたい。

 

 でも、こっちのほうが、美しい。

 

 81番 白峯寺山門

 

 82番 根香寺山門

あっという間みたいになってるけど、
下ったり登ったり大変だったの。

ここに着いたのは、午後4時。
予定より、少し早いけど、山下るまで5キロある。

 

 82番 根香寺

お参りする場所に行く途中に、こんな雰囲気のお堂の中を通っていく。
めんどくさいから、寺の話しは結構端折ってるけど、

香川の寺は、不思議な作るの寺が多いので、ちゃんと観れれば結構楽しい。
しかし、ボクには、時間がない。

 

 暗くなるので、急いで山を降りる。

とても、爽快な景色に出会って。撮影タイム。

瀬戸内海の島々と、高松の町。

 

 夕暮れが迫っている。

 

 17:30

ほら、あっという間。

 

 町に下りたら、18時。真っ暗。

とりあえず、宿に電話して予約

あとから計算したら、この時点で、40キロ超えてた。
ここから、あと7,8キロ歩かないといけない。

ここからが、辛かった・・・。

途中、少し泣きが入った

 

 今日の宿、天然温泉きらら

夕食は、190センチ君と一緒にガスト。

風呂まで一緒に入って、バイバイした。

かれは、どこかの小屋で寝るといってた。

 

天然温泉きららの部屋

部屋は、ホテルじゃなくて、ワンルームマンションの一室

まー、広いし悪くないか。

日帰り温泉だから、風呂はばっちり。