35日目:83番一宮寺~85番志度寺(栄荘旅館)

いま、香川県さぬき市志度の栄荘旅館にいます。

今日の遍路は、最悪。
ずっと、いらいらしてた。27キロしか歩いてないのに。
足が痛くて、いつものように歩けない。
感傷に浸りながら歩けるのかと思ったら、全然。

いつもは、明日の明日の予定まで考えるけど、今日はもう何も考える必要が無い。
どこに泊まって、どうやって高野山に行こうかを考えるぐらいで、面白くない。
なんだか、つまらなくなった。

明日で終わりなのに。
いや、明日で終わりだからかな。
でも、もうこれ以上歩きたくない。
88番が終わったら、バスに乗って、志度駅に戻って、電車に乗って都会のビジネスか、温泉宿でも探そう。

家に帰ったら、プリズン・ブレイク シーズン3と

ヒーローズ シーズン2を観よう。

ヤバイ、このままだと、シーズン中の監督の一言みたいに、88個のひとつですから、で終わっちゃう。最終戦が優勝決定戦じゃないと困るのに。

前日だから、思い出話でも綴ろうかと思ってたけど、全然そんな気分じゃない。
もう寝る。
明日になれば、分かる。
 

明日で終わり。


83番 一宮寺山門

朝から温泉を満喫して、ゆっくり8時に出発
今日の行程は短い。

が、歩くと足が痛い。
足裏から足首にかけて、痛みが走る。

今日から、また1人だ

と、思ったら、またいた190センチ君(笑)

88番で会おうって、かっこよく別れたのに。。。
いつもと同じ朝を迎える。

基本は、別々で歩いたけど、スタートが一緒だから、
だいたい周辺にいた。

 

 83番 一宮寺大師堂の中

やっぱり、香川は少し違う。

なにやら、香川は弘法大師さまと縁の深いお寺が多いそうだ。

 

 次の寺まで、13キロで、ちょっと遠い。

暖まったのに足が痛いのが止まらない。
本物か。。。ヤバイ。


ビッコ気味に歩く。
今日の時速は、3.5キロ

 

 高松市街を見てみたいから、遍路道をはずれ、街中へ向かってみた。

 

 都会だ。
でも、本当に栄えてるのは、もうちょっと海側らしい
工事中の交通整理の人に聞いた。

足もつらいし、元の道に戻る

 

痛みが止まらん。
おかげで、一歩一歩かみ締めながら歩けてる。
そんなの意味ない。

休憩を取ろうと思ったけど、街中なので座るところがない。
びっこを引きながら、なんとなく、そのまま歩き続けてしまう。

スピードが遅いから、目的地に着けるか不安になってくるからだ。

結局、ランチまで、3時間近く休憩しなかった。
からだが、遍路仕様になっている。

止まったら、進まない。

 

 歩いていて、辛くなると、テレポーテーションしたくなる。

別に次の寺までなんて、贅沢は言わない。
次の交差点まででよいのだ。
狙いをさだめて、目を閉じてみる。

これまで、何度も試してみたが、成功したことは一度もない。

そして、こんな自分が、いとおしい。

 

遍路は、基本的に誰も見てない。

何十キロ歩こうが、峠道を登ろうが、休憩なしで歩き続けようが、1日14時間も歩こうが。

ここ数日、45キロぐらい平均で歩いてきた。
でも、そんなの誰もしらない。
だから、褒めてもらうことも無い。

ボクは、ブログでアピールしちゃってるけど、それは一般的じゃないからね。

だから、歩きの人は、みんなすごいと思う。

 

遍路地図に、3キロ先のマックを発見。
少しルート変えれば、マックだ。

ひさびさのマック
ハンバーガー2個とポテト、コーラーをL変更しよう。

そこまで頑張る。
目的が決まって、がぜん、元気になった。

 

 30分ぐらい歩くと、遠くから、この看板が見えた。

吉野家だ!

お腹は、さっきまでのマックモードから、一気に吉野屋モードに切り替わる。

 

 ひさびさに特盛りを注文しちゃった。

特盛りは、5年ぶりぐらいだ。
腹の贅肉が気になり始めてから、吉野家は並と決めていた。

しかし、いまはお腹もすっきり。
それに、特盛りだろうがなんだろうか、カロリーはすぐに消費される。
ジュースを飲もうが、甘いものを食べようが、ご飯を3杯食べようが、全然問題なし。

すべて消費されるのだ。

 

吉野家を出ると、向かえのガソリンスタンド。

衝撃の価格
これまでで、一番安い。

帰ったら、レガオ君を洗車してあげようと思う。

 

ここで、お接待をいただいた
200円

実は、昨日もいただいた
500円

徳島の1000円を入れて

都合3回、合計1,700円也

ちゃんと別のところにとってあって。
88番のお賽銭にしようと思っている。
ホントは、使うべきかも知れないけど、やっぱりお金は、どうしても使えない。

 

 84番 屋島寺山門

 

源平合戦
湾に「檀の浦」と書いてある。

え?
壇ノ浦は、山口県だったような。
でもでも・・・。

調べてみた。
源平の屋島の戦いという壇ノ浦の延長戦の合戦があったところだ。

で「壇ノ浦」は、山口県
ここの「檀の浦」とは別物である。
「壇」が、ここではキヘン。

でも、「那須与一の扇の的」「義経の弓流し」
は。ここの話しなのだそうだ。

もっと、四国観光を勉強してから来るべきだったと
つくづく後悔。

 

 屋島の町と、檀の浦

 

84番を下るときの坂は、めちゃくちゃ急峻

距離は短いけど、これまでの遍路中最大角度と思われる。
雨の日は、少し遠回りでも、別の道を選択すべし。

 

85番の八栗寺へは、ケーブルカーがある。

もちろん、使ってないけど、登り道が急ってことだよね。

 

 ケーブルの横の道を抜けていくと、突然「よもぎ餅」が目に入る。

0.3秒ぐらい思案し、入店。
即決だ。

 

 遍路だから、サービスで2倍にしたから。
と、云われたが何が2倍か分からなかった。
餅も、あんこも不揃いだったで、都度都度、丸めてるみたいだったから。
あんこが2倍なんだと思われる。多かったもん。

1個100円
手作り感抜群で、めちゃくちゃうまいです。
いま思い出しても、ホントうまかった。
 

 

  85番 八栗寺山門

ここを登ってくるとき、女の子二人組みと遭遇。

ケーブルカー使わないなんて、えらい!

って声を掛けたら、

おにーさんのふくらはぎは、ししゃもみたいだと言われた。

その後も、境内で少し会話。

久しぶりに女子と会話したことが嬉しかった。

 

85番 八栗寺

大師堂が、ちょっと外れたとこにあって
やっぱり少し変わってる寺。

84番も、85番も、ピンでもいけるぐらいのいい寺。

寺だけでも、調べてくるんだったと
また後悔

 

 下ると、国道11号線に
道の駅「源平の里むれ」があった。

アイスクリームを求め、入ってみると
やっぱりあった。

すごい気になるネーミング

ミックス、注文

 

機械が壊れたため バニラが無いミックス・・・。
おばちゃんが、値引きするからと言ってくれたけど、それなら、少しでもいいから、バニラをのせて
と云ったら、ほんの少しバニラがのった(笑)

カップの下に、よくスーパーとかで売ってるクリームあんみつと同じあんこと餅が入ってるだけ。

あんことチョコアイスは合わないことが判明した。

 

久しぶりに、海のそばを歩いてるので、
海岸近くまで行ってみた。

瀬戸内海は、波がほとんどない。
湖みたいです

 

志度の町に入る。

もう4時。
もっと早く着いて、宿でゆっくりするつもりだったけど。
いまの歩速ではやむをえない。

 

平賀源内

なんと、僕の尊敬する平賀源内先生は、ここ志度の出身だったのです。
驚いた。

なので、この辺には、それにまつわるものがいろいろあるみたい。

 

 

志度の町、雰囲気いいです。
こじんまりしてるし、落ち着ける感じ
志度寺も、結構いいし。

 

 86番 志度寺

 

 86番 志度寺山門

五重塔も絵になってる。
山門も16??年って書いてあったぐらい古い。

 

お遍路最後の宿 栄荘旅館

建物:普通
部屋:普通
風呂:大きめ
浴衣あり、タオルあり
洗濯:洗濯機あり(無料)、乾燥機あり(有料)
食事(夕):いろいろご馳走が並ぶ。これといって。
食事(朝):
対応:
料金: