3日目:11番藤井寺~12番焼山寺(なべいわ荘)

いま、僕は焼山寺から4キロほどにある「なべいわ荘」にいます。
こんな山間部で、モバイルできるのって凄い。
ちょっと遅いけど、ずっと途切れたりしないし。

今日はへんろころがしといわれる難所コース
朝から雨、1日中雨・・・。

足も痛いし、カッパを着てるけど、汗もかくから、結局中もびちょびちょ。
くもの巣多いし、20mに1回は、くもの巣にひっかかってた。
人には出会わない、お遍路したというより、登山した感じの1日。

今日の宿でこんなことがありました。
宿に入ったとき、宿のおじさんが
「今日の予約?えー聞いてないなぁー、奥さんが忘れたのかなー」と言いながらも快く部屋まで通してくれた。
風呂とか食事とか準備できてないので、ちょっと待ってねー。」

やはり今日の宿泊は僕ひとりで、いなければ休業だった。
今日の朝、電話したのにぃ。

少しして風呂から上がると、女将さんがいた。
こんにちわー
挨拶すると
こんにちわー

詫びの一言もない。

なんだい、なんだい。

部屋に上がって、少しすると携帯がなる、この辺の局番だ。
出てみると、
「アスカですが・・・。」
え?(聞き取れなかった)
「お客さん、?さんですよねぇー」
はい。
「いま、どこにいるんですかぁ」
なべいわに
「ってことは、まだ2時間はかかりますよねぇー」
え?ここに泊まってますけど
「えーーー、今日予約の電話貰いましたよねぇー」
ここで、すべての事情が飲み込めたわたくし。

すいません、すいません、間違えたんですと事情を説明
怒りの収まらない女将は、叱り散らす。
本当にごめんなさい。

電話に使った地図を見るとなべいわ荘とあすかは、上下だ。
はーーー。

すぐ、食堂に行って、女将とだんなさんに、平謝り。
すみません、僕が間違ってましたー。

あすかの女将が怒るのも当たり前。
民宿で、それも今日の予約は間違いなく僕一人。電話のとき、すこし嫌がってたし。
つまり、僕ひとりのために、食事を作り、風呂を沸かせて待ってていてくれたわけだ。
しかし、肝心の客はこない、完全なるノーショウ。
しかも、電話したらもう他のとこ泊まってる始末。
怒るのは当たり前だ。そんなの誰でも怒る。

なべいわ荘の宿の人も、わざわざ本当はいなかったはずの宿泊客に対して、慌しく食事作ったり、風呂用意したりしたわけだ。

あすかの女将さん
本当にごめんなさい。


なべいわ荘のだんなさんと女将
本当にありがとうございました。


悪いのは、ぼくです。
僕だけが悪かったんです。
本当にすみませんでした。


※画像は、焼山寺前にある売店のおばちゃん。
とってもやさしかった。笑顔が素敵。


宿を出て、再び藤井寺

今日も、あいにくの雨。
白衣も着てないし、前掛けもザックに。
完全に雨登山モード
しかし、靴がスニーカーなのが心配

藤井寺本堂脇から、GO!

7:00ジャスト

 最初はこんな感じ

この地面のぐじょぐじょ感がつらい。

 こんな感じとか、結構好き。

いつもそうだけど、登りはじめが一番つらい。
この辺で、引き返そうかと思った。

 

 

水場発見

1L魔法瓶に、水+氷+アクエリアス粉を詰めてきた。
しかし、その分思い


 ガスの向こうに長戸庵。

ここまで1時間ちょっと。
とりあえず、休憩するが、屋根がほとんどない。
お堂横に無理やり座った。
ごめんなさい。

15分ぐらい休憩しちゃった。

 ビューポイント2つ目。

下界を見てるのに、天空の城ラピュタ
雨も悪くない。

とても好きな感じの道♪

ずっとこの道が続けばいいのに


クモの巣によく引っかかった。
ホント凄い多いの。

そこで、クモの巣シリーズまとめてみました。

 

 なにか捕まっちゃってる。

 ぐろい。

スパイダーマンのマークみたい。

そういえば、歩き始めた頃、口が急ににがくなって。。。
たぶん、なにか食べちゃった感じなの。
今思うと、クモの巣に捕まっちゃったカメムシだと思う。
カメムシの味がした。
てか、匂い。てか、たぶん。


つらくなってきそうな場所に、こうゆうのがぶら下がってる。


ツライ、ツライ、なにやってんだ一人で。」
と思うってふと前見るとコレがある。

「そや!」
「おれは、ひとりやない。」
「弘法大師さんと一緒なんやぁー。」


ホントですよ。ホントにそう思うんです。

バージョン2

ツライ、ツライ、なにやってんだ一人で。」
と思うってふと前見るとコレがある。

「そや!」
「おれは、生かされてるんやぁー。」


マジですよ。マジ。


てなことを考えてるうちに柳水庵到着

これは、無料野宿所
 

 

 中は、こんなの。

机にノートがあって
みんないろいろ書き込んでた。

日付とメッセージ
大体、
「なんとかかんとか、ここまでこれて、ありがとうございます。」
みたいなのだった。

悔しいから、俺も書いてみた。

8月30日。今日は雨。東京 名前。
悔しいけど、書くことがなかった。

もう少し先に行くと、また休憩所がある。

畳が敷いてあって、布団もある。

とても、親切。

雨脚が強くなったのもあるけど、結構居心地がよくて、45分ぐらい逗留してしまった。

9:45出発


こうゆう、草むらもある。
たまたま、カッパを着てたからよかったけど、皮膚が出てると微妙かも。

あと、クモの巣に戻るけど、その日一番最初にスタートした人がクモの巣も除去するシステムになってんのね。

なので、カップルで朝早く出る場合には、男性が前。
絶対そうしたほうがいい。
なにしろ、捕まえられた虫が口に入っちゃうぐらいだから。
 

カニの三郎を発見。
近くに沢も川もないように見えたけど、カニ。
とても色素が薄いかに。

ついでに報告
カエルのぴょん太もいた。

マクロモードで、激写!


一人で山登りしてるだけなのに、ブログが長い。
結構楽しんでる俺に乾杯。

そうこうしてるうちに、
一本杉庵、到着

ここは凄いぞ。

遍路中、弘法大師様に一番近い場所なんです。

どうだぁー。

弘法大師様の参上です。

冗談ぽく書いてるけど、感動して鳥肌がたった。
靄が多くて、お像はうっすらとしか見えないのね。
特に顔のあたりが影になってるし。
靄の中から出現した雰囲気。

いっぱいお祈りしてお願いしちゃった。
実は、いままでで、一番お祈りした。

もう一枚。背中から。

いい雰囲気でしょ。

是非、行ってみて下さい。
全部歩かなくても、途中までは車でいけるはずだし。

よく知らないけど。。。


しばらくすると集落がある。

キヨばあちゃん(仮名)を見つける。
本日始めての人との出会いだ。

「こんにちわ」
「あーこんにちわー」

以上

この家のわんこにさんざん吠えまくられる。

ブル、ブチ、ブラン、ブリ(仮名)の都合4匹もいた。

ゆりを見つけたので、ここでいったん休憩。

ここから先は、最後ののぼりだ。

栗の木を発見したので、栗をマクロで激写。
まだ、早い。

 なにかが吊られている。

狸?、狐?、猪にしちゃ小さい。
ウサギのぴょん太だ。
なるほど、さっきのわんころは、猟犬だったんだ。

写真の種類を何にするか迷った。
動物にしようかと思ったが、もう死んでいるので、その他だ。

食物・飲物でもよかったか。
しかし、皮だけだし。

それにしても、ぐろい。
若者言葉を覚えると、頻繁に使ってしまう傾向がある。気をつけよう。


ここで、ころんだ。
すってんころりんだ。

お遍路、初ころびなので、記念に撮影


ザックから、もろくそ。
俺のモバイル君は大丈夫だろうか。
少し心配になったが、壊れれば壊れたで、毎日旅行記を書くという修行から開放される。
それはそれで嬉しい。

道のはずなんだが、川みたいになってる。
雨はやまず。

カッパは暑いので、あちこち開けてる。
だから、雨が入ってきて濡れるし、汗もざーざー流れるので、中のTシャツはびしょびしょ。
速乾性だが追いつかない。
絞ると、ジョバーって水が出る。
だいたい、おしっこに行かない。
すでに1.5L以上消費しているが、一度もおしっこをしていない、すべて汗として流れ出る。


後、1キロのとこで休憩。
最後の1キロは、えらいキツイ。

大体、俺のザック12kgぐらいある。
ちと重すぎる気がする。
昨日の宿に、遍路の本があって見てみたが、10kg超は、完全な野宿するような量らしい。
俺の場合、基本宿に決めているのに、なんでこんなに重いんだろ。
まー、モバイルセットのせいもあるがそれだけじゃない。

不思議だ。
 

 

前に、灯篭みたいなのが見えた。
着いたも同然。

やた。

車遍路さんと出会った。
後姿。
藤井寺から、歩いてきたんですかー。
凄いですねー、2時間ぐらいですか?

・・・、5,6時間です。

ちょっと、悲しい。


12番 焼山寺

やっと着いた。
喜びもひとしお。
山門前で、いつもより長い礼をする。 

本堂

結構人がいる
結局、5時間30分
予想より30分ぐらい遅かったかな。


 

なんと本堂の前に売店がある。
入ると、快く迎えてくれた。

何も注文してないのに、
いろいろ面倒を見てくれる。



氷までつけてくれた。
4杯飲んだ。

この水のうまいこと、
1Lの水も、数キロ手前で枯れていたので、めちゃくちゃのどが渇いていた。

うまい!

最初店に入って、お茶を出そうとしてくれたので
「販売機で買うから大丈夫です。」
て言ったら。
そしたらって、冷たい水を出してくれた。

この心配りに、2重丸。

しかし、気をつけてください。
ここは、土日とか気が向いた日しかやってないみたい。
だから、焼山寺くるときは、ないものと思ってくるほうが無難らしい。

  

おばちゃんがOK出してくれたので
旅館吉野で用意(有料)してもらったオムスビを頬張る。
 


今日のお宿、鍋岩まで、3.3キロ

 少し下っていくと、前から人が・・・。

そこで、尋問開始。
逆打ちですかぁー?
「いや、順打ちです。」

なにやら、雨で大変そうだったので、いろいろ聞いて徳島を回ってきたらしい。
(バスとか使ったのかなあ、歩いたら同じはず)
昨日から、1番から周ってるけど、お接待で車に乗せてもらったり・・・、とかなんとか言っていたので。

いろいろあったのだろう。

それにしても、逆打ちだったら感動したのに。
 

杖杉庵(じょうしんあん)

四国遍路発祥の地ということらしい
空海と衛門三郎が・・・(詳細はググってね)
 


今日のお宿、なべいわ荘到着

ここの犬にも吠えられた。
ご主人いわく、めったに吠えないそうで。
て、、、俺は嫌われ者ってこと。
らしい。