6日目:19番立江寺~22番平等寺(民宿 山茶花)
弘法大師さまとご同行す!
前に見えるは、あの弘法大師さまではなかろうか。
急いで追いつき、拝顔すると
弘法大師さまにしては、ちょっと貧相・・・。
早速、尋問を開始
「なぜ、このような装束をされているのですか?」
御坊さんだそうで、正装だとのこと。
残念、どうやら、弘法大師さまではないらしい。
気を取り直して、尋問を継続。
茨城の副住職さんで、お父上様が住職。
自身は、大学院生で、仏教とか神社とかインドとか・・・
忘れちゃったけど、そんなことを研究していると。
しかし、それにしても、大変な服装。
そのうえ、靴は地下足袋。
今日の宿が一緒だったので、22番平等寺までの7キロを同行させていただきました。
ありがたや
ありがたや
いま、平等寺そばの宿です。
僕の祈りが通じたせいか、今日は1日晴天。
ついさっき、ざぶざぶ雨が降り出しました。
5時半に立江寺そばの宿を出発し、22番平等寺まで約30キロ、且つ、峠を3つ越える約15キロが山道を経由し、4時半に宿着
上出来です、足もまずまず、新調した靴効果
次の23番薬王寺で徳島も終わり、その次は高知の24番まで75キロ・・・。
今回の目標は徳島制覇だったので、24番途中まで歩き東京に帰る予定です。
5時から朝食で、5時半出発
コレぐらい早いと行程に余裕がもてる。
鮒の里さん、ありがとう。
朝日が昇る。
小学生の登校風景
先頭がリーダーで、交通安全のタスキを掛けている。
たぶん、チームで一番年長なんだろう。
「おはよー!おはようございます!」
って声をかけると
全員があの小学生独特の「おはよーございます」を返してくれる。何チームにも出会ったが、皆が皆。
こちらからしなくとも、向こうから挨拶してくれる。
子供はいい。素直って大事。
みな、道路の白線から出ないように、必ず1列。
とてもいい。
20番鶴林寺の徒歩コース分かれ道まで、10キロ
ここから、徒歩コース(後半山道)を3キロ
最初の上りが結構キツイ
徒歩コース分かれ道にある宿の前で、50歳代と思われるかしまし3人娘と出会う。
後で追い越すときに写真は撮ったけど、1名づつなのでちょっと掲載するのは気が引ける。
同じ22番まで行くと言っていたが、うち1名がえらく遅れていたので、ちょっと心配。
今日の同宿の方が、22番で会ったそうで、どうやら途中からタクシーを使ったらしい。
無事で何より。
痛いっ、ふと足元を見ると、靴下と七分丈パンツの隙間の足にアブがぁー。
手で払っても、追いかけてくる。
急ぎ足で歩いて、疲れて立ち止まると、また周りを周ってる。気づくと今度は、靴下の上から刺してる。
休憩どころか、立ち止まることもできない。
駆け足で登る、登る、登る。
20番 鶴林寺山門
到着。
分かれ道から1時間。
アブのおかげで、予定より30分早く着いた。
こんな場所だ。
自販機が絶対にあると思って、持っていた飲み物は、完飲済み。
しかし、見当たらない。
納経所のおねーさんに聞くと。
あっさり、ありません。
2キロ下の公道にあります。
ほー。
もしよかったら、あそこの黄色いホースが飲める水です。
飲んだ
ゴムくさい。
歩き遍路には、冷たい御茶をくれる寺もあれば、ホースの寺もある。
てか、なんで自販機がないんだ。
こんな場所だから、絶対にあると思ってた。
自販機置けないなら、冷たい水や御茶ぐらい提供してくれても、ばちはあたらないでしょ。
もう少し、歩きやチャリ遍路の人たちのことを考えてくれ。
車や観光バスで、何十冊も納経する人たちがメインにかね。
それ、違うやろ!
気を取り直して、太龍寺へ
次は、ロープウェイと隣接してるので、寺になくてもロープウェイに絶対ある。
くだるぞー。
2キロ下の自販機を見つけ、嬉しくて飲みまくる。
その後、地図どおりに進んでも、曲がるところが見つからず、ずんずん歩く。明らかに公道を登っている。
不安になって、2台目に通ったの車を無理やり停める。
前から走ってきたのに、21番に向かっている車だった。
つまり、僕はまた20番に向けて登っていたわけだ。
悲しくなった・・・。
2キロ以上は、無駄に歩いてる。。。
そしたら、おじさんが乗せてくれるっていうので、間違えたところまで乗せてもらっちゃった♪
遍路開始以来、初めて歩き以外の手段を使ってしまった。
けど、まーいっか。
戻ってみって分かった。
自販機の場所だ。
自販機の前で左折しなきゃいけなかったのに、自販機に夢中で、気が付かなかった。
猛省。。。
少し行くと、お遍路さんが歩いてる。
こうゆう形で、追い越すのは、初!
太郎(仮名)と出会う。
休憩してたら、突然現れた。
うろうろしながら、ザックの匂いを嗅いでいる。食べ物を要求している雰囲気だ。
いい子にお座りまではじめた。
悩む、
悩むが、俺の食料は、なけなしのオムスビ2個だ。
あげないことに決定。
すまん、太郎!
ここからの登りは、きつかった。
ここまで、15キロ歩いてきたせいか、焼山寺よりも、キツイ。
後1.65キロから、こんな階段がエンドレスに続く。
少し泣きが入った。
すると、前にお遍路カードが
ぼんやり、「一」が見える。
たぶん、いつもの「あともう一息」だ♪
どーーーん。
「一日一膳」
な、なめんな~
どないせいっちゅうんや。
疲れが倍増。
21番 太龍寺山門
やた。
終わった。次の22番までは、ほとんど下りだ。
山門の前で勝利の一服。
しかし、山門を越えると、200mのキツイ坂がまっていた。
これが一番つらかった。
本堂に着く頃には、へろへろ。
へろへろになりながら、本堂、大師堂を御参り。
終わったら、すぐロープウェイに直行。
のみもの♪
のみもの♪
じゃーーーん。
本日の1押しおねーさん。
弘法大師さん(仮称)と会うまでは、これを表紙に据えようと思ってた。
べっぴんさんでしたぁ。
太龍寺ロープウェイの看板娘です。
是非皆さんも、見に行ってください。
こんなできごとも。
ロープウェイ駅の建物の中に、アブが入ってきたので、おねーさんが、急いで事務所に何かを取りに行った。
普通、フマキラーとか「シュー」ってやつだと思いますよね。
そしたら、あのハエ取りのプラスチックの棒(棒の先が四角のあれ)を右手に構えて出てきた。
爆笑。
最近あんまり見ないような代物だ。
徳島、恐るべし。
今度は、女の子二人組みを発見!!!
鶴林寺の下の廃校になった体育館でテントを張って、女の子2人で野宿したらしい。(了承を得て)
それで、太龍寺まで登ってきたんだ。
ビジュアル的には、いかんともしがたいが。
えらい!
ちゃり遍路の山田さん(仮称)
今日は、よく会う。
こちらの方は、福岡県出身の33歳。
短いスパンで区切り遍路されてるらしい。
とても、低姿勢で好青年。
ロープウェイにチャリを載せて、チャリで下るらしい。
納経所の軒先を物色してたので、
「ドロボー」って言ったら、笑ってた。
数分後、平等寺に向けて、下ってると
速攻抜かれた。
さすがは、チャリ。
その下りの途中で、弘法大師さまを発見したわけだ。
それにしても、周りの風景と同化してる。
リュックがなければ、江戸時代。
服装もリュックも問題だが、それよりも、この地下足袋。
後ろから見ても、足が痛いのがよく分かる。
足の裏の皮がむけてるって言ってた。
こんなので、登ったり降りたり、アスファルトの道を歩いたりしてるわけだ。
弘法大師さまが青大将を発見!
すると、そのすぐ右側に、こんどはマムシ。
撮影には失敗。
それにしても、でいんじゃらすだ。
みんなも気をつけよう。
竹林を歩く。
アスファルトの道は、歩いててもつまらん。
が、遍路の80%以上は、アスファルト。
22番 平等寺山門
着いた♪
平等寺横の宿に宿泊。
今日は歩き遍路、なんと5名。
この3日間ひとりだったから、一気に5倍。
もう弘法大師さま以外にもうひとりの若い男の子と食事が一緒で、
しゃべりまくった3日分。
久しぶりに、食事が楽しかったさ。
若い男の子は、21歳。
ホントに若い。俺がハタチの時に1歳ってことだ。
見た目は高校生だが、福岡から来た大学生。
昨日、へんなガイジンと同宿だったらしい(笑)