18日目:(民宿たかはま)~(久百々)
土佐入野そばの松林のある浜を歩いてたら、瀬戸内少年野球団を発見したので
浜辺へ出て、なんとなく寄って行った。
したら、
「チーッス!」、「チーッス!」「チーッス!」・・・。
部活の先輩かオレは・・・。
「浜で何してんの?」
今日、大方球場ってのがそばにあって、そこで練習試合があるんだとか。
それで、試合前のウォーミングアップで、浜をランニングすることになったらしい。
「そりゃ、ランニングじゃなくて、散歩でしょ。」
いやー・・・。と笑っていた。
腕に「県中」と書いてあった。聞いてみると、県立中村中学の野球部。
最後に、カメラを構えたら、みんな集まってきて、集合写真みたいになった(笑)
今日は、結構いろんな人と話せた。
朝、途中までは、昨日の三島のおじさん。
四万十大橋の休憩所では、逆打ちのお遍路さんと。
たまたま、今日の宿が一緒の人
途中、コンビニで、お遍路ではない愛知県から来たチャリ男。
いま、高知県土佐清水市の民宿久百々(くもも)にいる。
窓から、海が見えて、いい風が入る。
今日は、33キロぐらい。
明日は、足摺だ。
足摺を日帰りして、宿に連泊するか、足摺で普通に1泊するか、おとといぐらいから、ずっと悩んでいた。
日帰りすれば、2日のところ、1泊すると3日の行程となる。
宿に着いたら、明日は満室だという。
もちろん、泊まれないことはないし、他にも宿はある。
でも、迷いはなくなった。
足摺でもう1泊して景色を楽しむことに決定だ。
7時出発
もう朝日が高い。
今日も、暑くなりそうだ。。。
少し歩くと
家の庭にできた柿を収穫中のおばあちゃんを発見す。
なーぅげったぁーちゃんす!
自然を装い声をかける
「おはよーございます。いい天気ですねー。」
「あ、おはようございます。柿、もっていく?」
しめしめ、まんまと柿をGET!!!
策略どおりだ。
予想通りの展開。
しかし、柿を食べる手段がないことに気付く。
ぽっけに入れたまま、宿まで同行
うっすらと、足摺岬が見える。
明日には、あそこまで行かねばならん。
遠いようで、たかが55キロ。
お遍路を始めた頃、次の寺まで10キロだと、辛い気持ちになったけど、
最近、30キロぐらいだと、近いと感じるようになった。
浮鞭海岸
なんと読むのか分からないけど、きれいな海岸線。
栗東トレーニングセンターと書いてあって
厩舎があった。
当たり前だが馬がいた。
こんなところに。
道の駅 ビオス大方の裏手に
ドッグランにはもってこいの芝生
やっぱ、犬が居る。
2匹いて、こいつをなでてると、
もう一匹が、自分も自分もとタックルしてくる・・・。
やむを得ず、両手でぐりぐり。
その先には、松林
道のすべてが木陰になっていて、気持ちいいす。
浜辺をだらだら歩いてる瀬戸内少年野球団を発見して、追いかけて行ったわけだ。
背番号があるやつと、ないやつがいる。
これが人生だ。
でも、集合写真撮るとき
「スマイル!スマイル!」って言うと
みんな、めちゃ笑顔だ。
とても気持ちいい人たちだった。
写真を撮った後、なんだか嬉しくてニヤニヤしちゃった。
少し行くと、休憩してた三島のおじさんに追いつく。
5キロぐらい一書に歩く。
酒の入っていない三島さんは、ちょっと照れながら話す。
昨日話したことは、すっかり忘れている様子(笑)
雑草と枯れススキの中に、1りんだけ、アジサイが咲いてる。
10月にアジサイ?
でも、そうだよね。
今日のランチもスリーエフ。
3日連続、スリーエフだ。この辺にはスリーエフしかないらしい。
でも、助かる。
焼そば
おにぎり
昨日と同じチキン
昨日と同じコーヒー牛乳
違うのは、お茶。
昨日までの経験から、お茶がもらえる想定で、
買わなかったら、もらえなかった・・・。
会計時、「ボク、お遍路なんですが。」と喉元まで出かかった。
いやまて、いい大人がサンガリアのお茶ぐらいでみっともない。
昨日で終わったのかもしれないし、一部地区だけなのかもしれない。どっちにしても言えない。。。
で、スリーエフを出る。
しかし、焼そばとおにぎりをコーヒー牛乳では食べられまい。
とはいえ、お茶だけを買い戻ったら、「こいつ、お茶もらえると思ってたな。」とか思われるに決まってる。
やむを得ず、自動販売機を探して、買ってきた。
大人ってヤだな・・・。
で、ランチの話しが長くなってしまったが、休憩所には、お遍路さんが居た。
逆打ちだ、7回目だそうだ。
この間のこともあり、7回にちょっと引いたけど、普通の人だった。
昨日、久々百(ボクが今居る宿)に泊まり、
今日、民宿たかはま(ボクが昨日泊まった宿)そうだ。
そのほぼ中間地点であった逆打ち遍路さんだった。
足摺の周り方とか、しつこいぐらいに質問攻めにしてしまった。
休憩所からは、四万十川と四万十大橋が見える。
四万十大橋は、想像よりずっと小さい。
清流四万十川だ。
歩きながらだと、少しずついろんな角度から撮れるのがいい。
清流だけあって、川底が透けて見えるのだ
左が四万十川で
右が中筋川
こうやって、いろんな川が合流して、こんなにでっかい川になったわけだ。
途中、またトンネルがある。
新伊豆田トンネルという1.6キロ
今日、何度かお会いした、同宿の方。
別に、花粉症ではなく、トンネルに入る寸前に装着していた。
なるほど、勉強になる。
確かに、トンネル内は排気ガス満タンだ。
それにしても長い。
出口の明かりが見えるけど、長いんだこれが。
トンネルを抜けると、一転農村。
海沿いの町とは思えない風景に変身する。
猪のぷー子がいた。
普通の民家の軒先にいた。
首を鎖でつながれていたので、ペットとして飼っているのか?
散歩とかにも連れて行くのだろうか?
聞いてみたかったけど、玄関をたたいて、そんなことをきく訳にもいかず。
ざんねんだ。
焼き畑農業?
ごみを焼いてるだけか・・・。
宿手前5キロ地点のスリーエフで、お茶が貰えず、うなだれていると、
チャリ遍路さんと思われる人が通り過ぎようとしていたので、笑顔で挨拶する。
すると、寄って来て、歓談。
愛知から来た野宿チャリ男
お遍路ではない。
四国の内陸部をじぐざくに走行しているという意図不明な人。
以前、いわゆる海岸線の日本一周をしたそうだ。
今回は、同じ道は走りたくないので、内陸部を1周?しているらしい。
既に北海道、東北、関東は制覇、四国もほぼまわり、これから九州に行くという。
畳み掛けるように喋っていた。
内陸部を走るため、店も人もほとんど出会うことなく、久しぶりに人と喋ったらしい。
すっきりしたと云って去っていった。
すげぇ気持ち分かる(笑)
これは、途中で合流したチャリ遍路さん。
勝手に撮っちゃった。
金剛杖を自分でチャリにセットアップしたらしい。
そういえば、昨日、ママチャリで危なっかしく公道を走る遍路さんもいた。
チャリもいい。
足摺岬が見える。
もうすぐだ。
途中、同宿のトンネルマスクマン遍路さんと出会い
写真を撮ってもらっちゃった。
高知県土佐清水市 久百々(くもも)
建物:古い
部屋:キレイではない、ゴキちゃんが出た。
風呂:普通
浴衣あり、タオルなし
布団:
洗濯:洗濯無料、乾燥なし
食事(夕):普通
食事(朝):普通
対応:お接待でランチのオムスビとお菓子をくれる
料金:6,000円
好みによる。
菅さんが泊まった宿。
建物も古いし、設備もいまいち、食事はまずます、女将さんが良く喋る人気の宿らしい。
となりの「漁り火」をオススメする。