13日目:28番大日寺~30番善楽寺(ホテル土佐路)

表紙を飾るのは、ニュージーランドから来たキャサリン(仮名)58歳
名前を聞くの忘れた。
それにしても、グローバル遍路だ。

電車、バス、歩きを駆使してのお遍路。
しかし、今日の3箇所の各6キロづつ、ほとんど一緒だった。
駅までの距離もある訳だから、実質同じ距離を歩いてる。
その上、このおばちゃん歩くの速いんだ。
岡山に友達がいて、金曜日から弓道をやりに行くと言っていた。
キャサリンのつたない日本語と、ボクのつたない英語で、なんとかコミュニケーションを取っていた。
もう少し英語が話せれば、もっと楽しい会話になったはず。

残念ながら、昨日までのメンバーには会えなかった。
昨日、Sさんが追いついてやるとは言ってたけど。。。
なんだか、つまんない1日だったな。

いま、高知県高知市のホテル土佐路
今日は楽な20キロだったので。
遅めの出発でも、15時には宿到着
天候は、めっちゃ晴れ。
おかげで暑かった。高知は27、8度ぐらいだったのかな。

さっき、飯を食ってきた。
ラーメン+温玉チャーシュー丼
スープはウマかったけど、麺に絡んでない。
そんでもって、帰りにサンクス寄って、朝食のオムスビとお茶とタバコ5箱、キリンの氷結。

さすがは、高知市内。
TSUTAYAはあるし、サンクスの前には、ローソンがある。
ラーメン屋もチェーンの定食屋もパチンコ屋も、みんなそばにある。
なんだか、ほっとする;;;

攻略した寺の数では、1/3を越えたけど、距離ではまだ。
最近、次の日の宿を決めるとき、さきのさきのさきの行程まで考えて決めるようにしてる。そうしないと、無理しても意味がないことが分かった。
いくつかのパターンを考えて、ここまで行ければココとか。
まるで詰め将棋みたいな感覚。
ぜんぜん楽しくない。
旅行記を書き終えたら、延々そればっかり考えてて、自分を見つめなおすとか、それどころじゃない。

歩いてるときだって、
道が間違ってないか
後何キロか
今回の5キロは、何分で歩けたか
ペースが落ちてないか
このペースで行くと、何時ごろ目的地につけるか
小屋が歩けど、休憩するか、もうちょっと歩くか
昼飯はどうするか、
この店で食べないと次に店があるか、店でパンでも買うか
自動販売機を見つけると、この先にまだありそうか、

この自動販売機で買っておくべきか
そんなことばっかり考えてる。

ぼんやりと
自分のこと、
いままでのこと、
これからのことなんて、全然考える余裕ない。
地図見て、道しるべ探して、時計見て。
また、地図を見る。

人が歩いて来る、自転車が来る、家の前で世間話をしてる
挨拶すべきか、相手のほうをずぅっと見てて、相手の目線を探す。
あえて、こっちを見ないようにしてる人には、挨拶しない。
なんとなく、こっちを見た人には挨拶をする。
そんなことばっかりだ。

いつ、自分を見つめなおせばいいんだ?
パチンコやってるときのほうが、ずっといろんなことを考えてるぞ。
パチンコなら、増えるときもあるけど、
お遍路だと、毎日1万弱ぐらいがコンスタントに減っていくだけだ。

きれいな景色を見つけたり
声を掛けてくれる人がいたり
歩き遍路に出会ったり
寺について、一服したり
夜、詰め将棋をするのは
楽しいけど・・・。いいのかこれで。


とても有意義だった高知黒潮ホテル
今日は、楽なコースだし、あのおっちゃんたちが追いついてくることに期待しながら8:00に出発

いきなりルートを間違え、500mぐらいの損。
ついてない。

40分ほどで、最後の階段。
前に、お遍路さんが。

 このおっちゃん。あのメンバーではないが、

昨日27番でわげさを忘れ、下り途中で途方にくれてた人だ。
昨日のホテルで一緒だった49歳の人がとってきてくれた。

ちゃんとわげさもしてるし、笑顔だ。
なにより。
わげさ・・・首にかけてる青いの

 

 28番 大日寺山門

 

 28番 大日寺本堂

歩き遍路3人に出会う。
1人は、ニュージーランド58歳
2人は、野宿のおじさんと若いの
実は、この2人、昨日アベックと誤って書いてしまった人たちだった。
若いのが長髪だったし、中性的な顔だったので。
で、もともとの知り合いではなく、途中から一緒になったらしい。
おじさんのほうは、3回目らしく、ゴキブリみたいに、くろぐろしてたくましい感じ。
若いのは、引きこもりみたいな感じ・・・。
 

 少し待ったけど、

昨日までのおじさんたちは来ず。
諦めて出発。

今日は晴天なり。
おかげで、あつい。

 

 物部川を渡る。

 

高知市のそばだが、とても田舎

水路には、めだかが大勢いたので、撮ってみた。
けど、まったく分からないのでかつあい。


途中、へんろいしまんじゅう屋さんを発見。

甘さもほどよく、なかなか美味。
1個を注文したが、お店の人はこころよく対応
その上、74円を70円にまけてくれた。

店内で、お饅頭を食していたおばあちゃんと
へんろ石まんじゅうについて、語らう。
結構有名らしい。

おばあちゃんは、29番のそばに住んでいる。
29番は、もうすぐだよ、、、あ、いや、まだちょっとあるね。
確かに、まだ1.5キロぐらいある。
車で移動するひとは、この感覚がなくて困る。
2,3キロあっても、後10分ぐらいだよ、と教えてくれたりする・・・。


道すがら、巨大な滑り台を発見。
遊園地でもあるのかと思いきや。

巨峰園とある。

ぶどう狩り
プール
テニス

いったいどういったシステムなのか聞いてみたかったけど、周りに人がいないので断念。

そういえば、今日は一回も海を見ないで終了した。
高知県に来て、初めてのこと。


29番 国分寺山門
 

参道には、杉の木が植えてあり
とてもいい感じ

29番 国分寺本堂

歴史を感じるりっぱな寺
いままでの寺の中でも、かなり好きな部類だ。

国分寺を出て、怪しい道を見つける。
石製の道しるべがあり、へんろみちとはかいてあったんだが。

ちょうど走ってきた車を止め、聞いてみる。話しを聞く限り、間違ってなさそう。

進んでいくと。
道が、草むらになってしまっている。

やばい。迷った!
と思った頃にはもう遅い。
どっちに道があるのかも、さっぱり分からん。

やむを得ず、大きな道に出られそうな方向に進む。
結局、2キロぐらいのロス。

途中から、本来の遍路道に合流すると
ちょうど、野宿2人とニュージーランドおばちゃんが歩いてた。

 

 黒いおじさん
ちょっと、いかつい感じなんだけど、話すと普通。
よくしゃべるし、優しい人。
靴は、ゴムぞうり。
足の裏が硬くなってるので、これで、十分らしい。

何日も何日も歩き続ければ、どんな靴だって、合うようになるのかもしれないけど。
真似はできない。


 

 

知らぬ間に、おいていかれ。
行列の最後尾。


30番 善楽寺
山門はなかったなー。

我々が到着するや、大型バス3台が立て続けに来て、あっという間に、人人人。
バス毎のガイドが、何十冊もの納経帳を抱え、納経所は、30分待ち。
本堂や大師堂では、バス単位に、全員でお経を合唱!
自分がどこを詠んでるか分からなくなる・・・。

集団で、がばーっと来て。
あっという間に去っていく。

大仏を見るとか、レインボーブリッジを見るとかなら、まだ分かる気がする。


お遍路の意味合いからは、
ちょっと逸脱しているように思う。
「意味合いってなんだ」と言われると、困るけど。

寺も、旅行会社も、宿も、地元も、それで商売してるわけだから、すべてを否定することはできないけど。

現代の公共交通機関を駆使して、駅やバス停がなく距離が遠ければ、タクシーを使ってもいい。
でも、基本は歩く。
それぐらいが普通なのかと思えてきた。
そのほうが、時間はかかっても楽しいと思うし。

すべて歩くのは、少しエゴっぽい気もする。


本日のお寺は終了。

2時過ぎちゃったけど、タイミング悪く食事ができなかった。
食べ物やを探すため、遍路道をはずれ、JRとさいっく駅に。

しかし、このうどんしかなかった。
でも、結構繁盛してる感じ。
 

 

暑いので、ぶっかけを注文。
麺中盛りで、650円。

麺にこしがあって、うんまい。


今日の宿は、ホテル土佐路

建物:古い
部屋:設備が古くて、少し臭い
風呂:部屋のU/B、古い
浴衣あり、タオルあり
洗濯:洗濯200円、乾燥30分100円
食事(夕):なし
食事(朝):なし
対応:
料金:素泊まり4,900円

昨日の高知黒潮と比べると雲泥の差。
普通のビジネス
そばに、食事場所やコンビニが多くあるので便利