16日目:手前30km地点~37番岩本寺(岩本寺宿坊)

いま、高知県四万十町にある岩本寺の宿坊です。

表紙は、神奈川県伊勢原から来た。ご夫婦遍路さん。
歩きのご夫婦遍路さんと出会ったのは、初めて。
このご夫婦は、すべてを歩いているわけではなく、交通機関と併用しながらである。やはり、この形が一番自然だ。

夫婦や恋人で歩くのは、よっぽどの信頼関係を築いていないと難しいように思う。
だって、間違いなく喧嘩する。
食事をいつ、どこで食べる、
どこに泊まる、
いつ、休憩する、
どこまで歩く、
いろんな選択肢があり、ひとりだと自分ひとりの問題で済むが、複数だと、誰かに責任が発生してしまうもんだ。

離婚しないよう祈って、いったん別れたが
岩本寺の宿坊でも一緒になり、夕食時に、お茶で宴をした。
そうそう、あと昨日の休憩所でベテラン遍路さんの生け贄になってもらった男性も、 一緒だった(笑)

親父さんのほうは、72歳
竜雷太と談志師匠を足して2で割ったようなよい雰囲気で
奥さんは、よく笑うかわいらしい感じの人だった。
お子さんは、男二人で、42歳と38歳
ボクが40だから、お父さんとは、親子の年齢。
歩くのが趣味で、太平洋から日本海、新潟から京都大坂を歩いたりするらしい、そして今回は奥さんと一緒に遍路に来たので、四国と本州の橋を渡って、一本に繋げたいと、良くわからない野望を語っていた。

まあ、元気だ。
長生きされると、僕たちの年金がなくなるから、あんまり元気でも困るとか。
姥捨て山に連れて行きたいとか
死ぬときは、親父から死んで欲しいとか
毒を吐きまくったけど、親父さんも奥さんも、笑ってくれた。
この歳になって、夫婦一緒にお遍路なんて、理想的だ。

あと、途中一緒だったSさん
ホントは今日、岩本寺で7人の友達と一緒に泊まる約束をしてた。でも、間に合わなくなってしまったんです。
夕食時、明らかにそれと分かるグループがいたので、挨拶しに行った。
「Sさんのお友達の方ですよねー」
「実は、途中、Sさんと一緒に歩いてたんです」
「今日、間に合わなかったんですよねー」
皆でSさんに会いに、あわ駅まで行ったらしい。Sさんが居ないと、こんなとこまで来た意味がないもんね。
でも、Sさん居なくても十分楽しそうだった(笑)
みんな、遍路を始めたSさんを感心してた。

それにしても、
久しぶりに良く喋って、すっきりした♪
宿坊は、サービス悪いし、食事もいまいちなのに民宿と同じ値段なので、あんまり好きじゃない、てか納得感が薄いんだよね。
これで、昨日の柳屋旅館さんと同じ値段なんて耐え難い。
でも、お遍路さんに会えるんだよねー。

今日は、30キロぐらい。
だいたい、30キロ~35キロは問題なく歩けるようになった。
次の日に疲れを引きずることもないし。

少し元気になった。
でも、今日の人たちはみんな区切りで、帰っちゃうんだよねー。 


7時前に出発

朝日が美しかった。
今日は、残念ながら晴れだ・・・。


四万十は
四万十市と四万十町があるんです。
はじめて知った

公道を少しずつ登っていく。


と、前にお遍路さん
これが表紙のご夫婦との最初の出会い。

トンネルを抜けると海


公道を歩くと、こうゆう箇所が多い。
歩道はもちろん、路肩もほとんどなくて、草が生い茂ってる、それもカーブ。
ドライバーの皆さんがよけてくれるんだけど、申し訳なくって。

こっちを避けるってことは、対向車線に近づくわけだし。
こんな道、人が歩くほうがおかしい。
車のための道みたいなもんだ、ボクがドライバーなら
「こんなとこ歩くんじゃねー」って思うような道。
それでも、轢いちゃえば、ドライバーに責任があるわけで。。。

やっぱり、生かされてるんです。
ぼくたち。


焼坂トンネル

ここは、怖かった。
本当は、焼坂峠を越える峠道の遍路道があるんだけど、この先にもう一個峠があるので、ここはショートカットさせてもらった。

でも、怖かった。後悔した。


この狭い路肩を、後ろから車がガンガン走り抜ける。

軽や普通車はいいですわ。
大型トラックで且つ対向車と重なる場合は、ギリ
ギリギリを走られると、風圧もすごいし。
マジやばいっす。

休憩所で一緒になったおじさん。

明石から区切りで来てる。
宿も一緒だった。
ちょっと情報少なめ・・・。


遠くから、このオベリスクみたいのが見えて、
なんだろーと思っていたが、建設中の高速道路だ。

実は、このせいで、今回とは別コースの遍路道が使用不能になっている。

この鉄柱見ただけで、想像を絶するお金がかかっていることは間違いない。
いくら公共事業とはいえ、絶対ペイできないっしょ

ふーーーん。って感じ。

峠までの最後の1キロが山道。

1キロなんてなめてたけど、
途中から、えらいキツくて


最後の階段は、ザックに引っ張られて、後ろに落ちそうになるぐらい急だった・・・。

七子峠からの景色

先の先に見えるのは海
ちっしゃい2本の棒がさっきの鉄柱

もうこんなに小さい。
歩くってすごい。


歓談タイム

この中に、遍路さんは二人。
右側のおっちゃんは、だれだろ?
たぶん、お遍路さんと話すために、毎日ここで待ってるんじゃないのかな。
聞くわけじゃなく、自分が話すため。
めんどくさかったもん。

左側の遍路さんは、健脚。
60近いと思われる。
休憩所をその人の5分後ぐらいに出たはずなのに、そこから1時間半休憩なしで歩いても、追いつけなかった。
この遍路さんは、これから長い付き合いになるのだ。

思う存分、休憩した後、岩本寺へ向け歩き出す。
この辺は、畑が多かった。


滅多に通らない、汽車?を激写。

お昼ごはんは、スリーエフ

明治おいしい牛乳
はちみつマーガリンパン
あぐり窪川の特製豚マン
※ほんとうにウマいのか、店の人に何度も聞き返した。
お茶は、このスリーエフのお接待
歩き遍路限定。仕入れの安いサンガリア


道の駅あぐり窪川にて
アイスクリームの看板を発見。

15秒ほど迷ったけど、アイスモードに切り替わる

ここでも、また迷う。

期間限定のにしようか
生姜を試してみるか。

栗といえば、歩いてるとその辺に落ちてるので、ずっと気になっていた。
栗に決定!


一番左のおねーさんと、相談しながら決めたのだが、
あんまり、生姜生姜いうので
生姜アイスを少し足してくれた♪

おねーさんの言ったとおり、後味生姜。

人気があるらしいが、後味ってか、まさしく生姜味


37番 岩本寺山門


37番 岩本寺宿坊

建物:古い
部屋:普通
風呂:一応大浴場
浴衣あり、タオルなし
布団:普通
洗濯:洗濯200円、乾燥100円
食事(夕):普通
食事(朝):普通
対応:よくない。
料金:6,000円?6,500円?

宿坊にはもう泊まりたくない

最後に

昨日の遍路小屋で生け贄になった遍路さん
大坂から区切りできてるらしい。

風呂で偶然会った。
ボクが
「あれぇー、どこかでお会いしませんでしたっけ?」

「あぁー、昨日の休憩のとき・・・。」

「そうだそうだ!
あの人話が長くて、あなたが来てくれて、とても助かりました(笑)(笑)(笑)」

明日、四万十まで40キロ以上あるいて、夜行バスで帰るそうだ。

やっぱ、働いてる人は大変だ。